白い水溶性の下痢便のロタウィルス感染症(仮性コレラ)

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ロタウィルス 症状 車輪

ロタ(rota)とは車輪を意味します。

電子顕微鏡でロタウイルスを観察すると車輪のように見えるのです。

 

ロタウィルス感染症は乳児の下痢の原因の主因で、約70%を占めます。

11月から4月の冬期に多くピークは2月から3月です。感染力の非常に強く、1個~10個の感染粒子で感染し、5歳までに約90%以上の幼児が感染すると言われています。

好発年齢は生後6ヶ月から2歳くらいまでです。

5歳までに約90%以上の乳幼児がロタウイルスに感染すると言われています。

 

典型例では突然の嘔吐で発症することが多く、約70~95%に嘔吐がみられます。

発熱は50~80%の割合で見られます。

37℃から38℃の発熱のことが多いです。

咳や鼻水は30~40%程度です。

そして粘液や血液や膿は含まない白い水溶性の下痢便か少し黄色がかった白の下痢便を頻回くりかえすことが特徴です。

 

そのため、高齢のおじいさんやおばあさんの医師の中にはロタウィルス感染症のことを「仮性コレラ」と言う人もいるかもしれません。

これは、コレラによる下痢がお米のとぎ汁のような白い色なので、ロタウィルス感染症と似ていることから、昔は仮性コレラと言われていたからです。

確定診断は便中のウイルス抗原の検出ですが、症状や下痢便の性状から診断可能です。

通常は適切な治療をすれば1週間前後で回復する予後良好な疾患です。

脱水を伴う重症の下痢となることは数%ほどです。

飲めるのなら充分な水分補給を行ってください。

 

ロタウィルスはエタノールには強いので、アルコール消毒は無効です。

次亜塩素酸ナトリウム(ハイター)での消毒が有効です。

頻回の下痢にお母さん・お父さんは心配されるかもしれませんが、下痢の回数や熱の高さなどの数字的なものよりも、子どもさんの様子が大事です。

数字が多かったり高かったりしても、ぐったりしていなければ、まず大丈夫です。

逆に熱は高くないし、下痢の回数もそれほど多くなくても、子どもさんがぐったりしていて元気がなければ心配です。

数字で示してくれる便利な器具よりも、お母さんやお父さんが愛情を持って観察する目のほうが名医なのです。

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